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歴史

天災は忘れた頃に

地球の天候は数十周年の周期やも 昨日、講演会に行ってきました。

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私の歴史に関して興味があることは、気候と歴史の関係です。まさにぴったりの内容でした。 もっと短い周期で変化をしている。
暖かい気候の年は社会も経済も上向きで成長をしていくが、その後急冷期をむかえると、飢饉に襲われる。成長期にはもしもの備えもなく、たちまち経済も破綻し、内乱や戦争がおこる。こういうことが、幾度となく繰り返されている。


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もう1つ、こちらの新書は文献から地震や津波の時の情報を読みなおすという内容である。
読んでいると、この先起こるだろう東南海地震を防ぐことはできないが、被害を少しでも拡大させない先人の知恵があると思う。

自然の力を侮ってはいけない。人間や科学の力を過信してもいけない。

登呂の食事情

登呂博物館で企画展「登呂の食事情」が今日からやっています。

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イノシシもお迎えしてくれます。

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今日はテレビ局(SBS)が取材に来ています。放送は今日の夕方か平日の情報番組かしら。

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初日なので、博物館の外で餅つきをしました。

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大人がついた後、子どもたちが竪杵で餅つき体験してます。


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これは赤米のお餅です。きな粉とあんこをつけて、お客さまにふるまいました。

企画展は5月までやってます。見に来てくださいね。

沖縄戦の中で

NHKの「英雄たちの選択」を見た。
8/13放送分を録画して、今日見た。

内容は「”命どぅ宝”~沖縄県知事 島田 叡(あきら)からの伝言」だ。

太平洋戦争末期昭和20年、沖縄戦直前に知事として赴任した島田、県民を守るためにどうするか、考え行動した人らしい。
前知事と副知事は出張と称して内地に戻り、帰ってこなかった。そんな中沖縄に赴任したのだ。
沖縄は内地決戦をするための捨て石だった。
沖縄県民は軍の施設を作るために動員され、軍の機密をいろいろ知り尽くしていた。
だから陸軍は県民が捕虜になるのを許さなかった。
沖縄戦は多くの県民が犠牲になったことは知っていたが、こういう事情であったことは知らなかった。
前門の虎はアメリカ軍、後門の狼は日本陸軍だった。

知事は情報が伝わらない中で最後まで県民の命を守ることを全うしようとした。
最後に県庁を解散し、職員や県民の意思に任せた。玉砕ではなく捕虜になる道を開かせた。
出演者からは沖縄戦だけでなく日本の敗戦もわかっていたのではないか。生きてその後の復興を担える人を残すことを考えていたのではないかのこと。

島田自身の生死ははっきりしない。遺骸も見つかっていない。
そういう人がいたこと、日本の負の歴史のことを忘れてはいけないと思う。

今の戦後が次の戦前にならないようにするために!

文化財の修復実習

去年の11月から、文化財サポーター入門講座を受けています。
今回はアイセル21で古文書などの修復実習がありました。
まずは状態を記録します。
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まずは大きさを測ります。
それから破損の状態を記録しています。
かなり、虫に喰われています。
題名は「四部録」といいます。始め欠けている部分があるので、「中部録」だと思ってしまいました。(そう見えませんか?)
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中も虫食いだらけです。シミもあります。

今度は掛け軸です。
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こちらは虫食いはありませんが、シミが所々にありました。
横に折り跡があり、しわがあります。
それをまた記録します。

記録の後は、修復の練習です。
和紙の特性を勉強してから、練習です。
練習用の和紙にいろいろな形や大きさの穴があります。そこを和紙をちぎって埋めていきます。
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どこを塞いだかわかりますか?
欠損した部分は塞ぐだけで、欠けた部分の字は復元はしません。
現状を留めるだけだそうです。

来月は県立美術館で古文書や美術品の勉強をします。
楽しみです。

自然の恵み、自然の脅威。人間の知恵。

静岡はずっと晴れが続いて、いい加減雨が降ってほしいものだと思っていました。
いざ雨が降っていると、出かけるのに面倒とおもったり、合羽を着て自転車にするか、バスで行くか、着ていくものを悩んだりします。
今日は雨は降って欲しくなかったと、勝手に思ってしまいます。
多少の雨で洗濯物が乾かなかったり、着ている服が濡れても、良しとしましょう。

豪雨や竜巻に遭われた方にはお見舞い申し上げます。
農作物がずっと雨に使ってしまうと、ダメになると聞きました。 
家や町に復旧が早く円滑進みますことをお祈り申し上げます。

今、『今こそ知っておきたい「災害の日本史」』という本を読んでいます。
副題は、「白鳳地震から東日本大震災まで」
著者は、岳 真也。PHP文庫です。

(まだ江戸時代初期のあたりを読んでいるのですが)

7世紀の昔から数十年おきに打ち続く大災害。
これでもかと地震があったのですね。歴史ドラマでは何気なくスルーしていたんですね。
奈良平安のころは大きな災害は怨霊のせいと思われてきました。
治世が乱れると天災があるとも。
大災害が歴史のターニングポイントになっている場合が多いことを知りました。
しかし、私たちは必ず立ち直ってきました。
「温故知新」・・・私たちは歴史から目を背けることなく、過去の人たちの知恵を学ばなくてはいけないのでしょうね。

地名とかも大いなる生き証人です。
地名はその土地の特徴を大きく反映させていると聞きました。
宮城県仙台市若林区にある「浪分神社」はこの辺で津波が二手に分かれて引いて行ったことを示すそうです。
同じく宮城県の七ヶ浜町には「招又(まねきまた)」は、避難した人たちがこっちへ来なさいと手招きしたことから付いたそうです。
これからも少しずつ勉強していきたいです。

戦争を知らない大人たちは…

今日は68年目のヒロシマの原爆投下の日ですね。
「戦争を知らない子どもたち」という歌がありましたが、まさしく私たちがその子どもの世代でした。
しかし、大人になった私たちも親や先人から聞いたり、本で読んで知った戦争のことを、そして平和について 、次の世代に語り繋いでいかなくてはいけないのでしょう! 
我が家では娘たちが小学五年生と三年生の時に広島の原爆資料館に行ったことがあります。娘たちも子を持ち、次にどう伝えていくのでしょうか?


NHKの「タイムスクープハンター」が映画化、公開されるそうですね。
先日、主演の要潤が登呂博物館に来たそうです。静岡市内のテレビ局で映画の宣伝に来たみたいですね。
その時にポスターにサインしたのがこれです。↓

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番組のように、私たちも歴史を伝えられたら、いいですね。

発掘された日本列島2012

藤枝市郷土博物館・文学館で「発掘された日本列島2012」の最新発掘速報展が行われています。
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時期を区切って、東京、大阪など各地で巡回展をやっています。
9/28~11/6の期間は藤枝市の博物館で行われています。

去年の「発掘された日本列島2011」の最新発掘速報展は登呂博物館で開催されていました。
身近で最新の出土物、発見の遺物を見ることができるのはそうないので、行ってきました。

藤枝市郷土博物館・文学館は蓮花寺池公園に近接されています。
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ここは幼稚園の親子遠足とか子どもの小さい時家族でも来ています。娘が小さい時の記憶がよみがえり、懐かしかったです。
何年ぶりでしょうか。大体春の時期に来るので、花のない時期は初めてです。

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今は花は咲いてはいませんが、春は桜、初夏には藤と花見にはいいところです。
大きなローラースライダーもあって子どもには人気があります。
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名前の通り、蓮もあり開花の時期は優美で気品のある姿を見せてくれます。
水鳥もたくさんいました。
散歩をしている人、カメラを持って撮影している人もたくさんいました。
その人たちの会話を聞いていたら、カワセミもいたと話していました。
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蓮華寺池公園には何回も来ているのですが、博物館に入るのは初めてでした。

特別展では特集として、東日本大震災における文化財保護の取り組みも紹介されていました。異物は大した事がないと思われる方もいると思います。しかし、文化財は私たち日本人のルーツや心を反映したものだと思います。そして、文化財は私たち祖先の大いなる知恵の宝庫だと思います。
昔の文献から江戸時代の大地震大津波の被害のことを知ることができます。
古い地層から津波の痕跡を見ることができます。
昔を知って、未来に備えることはとても大切なことと思いました。

常設展では藤枝の歴史を展示しています。そのコーナーで一番感心したことを書きます。
古い家屋敷では敷地を三角に作っていたそうです。敷地を大きな木や塀で囲み、三角の頂点を大井川の方に向けていたそうです。何故かというと、大井川は暴れ川でしょっちゅう氾濫していたそうです。氾濫した水を三角の頂点で左右に分散させて被害を最小限にさせていたそうです。これはものすごい昔の人たちの知恵だと思いました。

舟に乗る

8月26日(日)に登呂博物館では「とろむら体験フェスティバル」が行われます。
土器つくり、土笛つくり、石器作り、火起こし、アクセサリーつくり、弓矢体験が行われます。
そして、丸木舟体験ができます。
復元した田んぼに水を溜めて、丸木舟をこぐ体験ができますよ。
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ボランティアが乗船中。
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出発進行!

26日は、是非遊びにいらしてくださいね。

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先週の土曜日、発掘現場の見学がありました。
場所は静岡市駿河区役所のそばの「鷹の道遺跡」です。
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弥生時代中期から古墳時代にわたる遺跡です。登呂遺跡から見ると北側にある遺跡です。
今は古墳時代の面を調査しています。
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中に入って見ることもできました。黒い点々に見えるのは杭列だそうです。
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この「ひび」のような跡は何だと思いますか?
「噴砂」といって地震の時に、粘土質の土に間から砂が吹き出した後だそうです。
現在「液状化」といわれる状態だそうです。
上の地層が攪拌されているので、いつの時代かはわかりません。
静岡平野全体で見られるそうです。中世あたりかもしれないそうです。
こんな地震の跡が見られることは、驚きました。

トロベーに会いに来て!

登呂博物館イメージキャラクター「トロベー」です。
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先週の土曜日、某旅行雑誌に取材(撮影)をされていました。
(この人↑がカメラマンさん)

この場所は登呂博物館の1階の体験展示室です。
復元した道具を使って、いろいろ体験ができる所です。
通常の展示室だと出土品(本物)はガラスケースの中にあって見るだけですが、ここでは職員やボランティアが作った道具を使って、弥生時代の疑似体験ができます。

子供達と一緒に土器の立体パズルをしています。

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子供達に囲まれています。
最初は小さい子どもは怖がっていたそうですが、だいぶ慣れたようです。
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トロベーは土曜日日曜日には午前と午後の1回ずつ、皆さんの前に現れます。

登呂博物館・登呂遺跡では夏休みの自由研究のお手伝いもします。
ワークショップのほか、8月の11日から14日まで「自由研究お助け隊」があり、学芸員さんが登呂遺跡、弥生時代等の質問に答えてくれます。
7月14日から9月23日まで、登呂博物館開館40周年記念展 「登呂遺跡はじめて物語~40メモリーズ」をやっています。

是非、トロベーに会いに、もちろん登呂遺跡の勉強しに、登呂博物館に来て下さい。

個人情報保護のため、顔をぼかす画像処理をさせていただきました。

カラムシって、ご存知ですか?

「カラムシ」って聞いたことがありますか?
こんな感じの植物です。
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画像が小さくてわかりづらいですね。
「カラムシ」は、イラクサ科の多年生植物です昔から植物繊維をとるために栽培されてきました。 茎の皮から繊維をとり、衣服や紙、魚網なども利用していたそうです。
別名は苧麻(ちょま)、青苧(あおそ)とも呼ばれています。今は「越後上布」の原料であり、会津地方の昭和村 で栽培され、本州唯一の産地となっているそうです。

先週の土曜日(6/2)、登呂博物館のボランティア仲間で、「カラムシ」という植物で繊維をとりました。
これらは静岡市内の丘陵に自生していたのを、ボランティア仲間が取ってきたそうです。静岡では栽培されているわけではなく、雑草として生えているみたいです。
繊維をとるため、前日に水につけていたそうです。

詳しい仲間に教えてもらいながら、作業していきました。
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まずは硬い茎を石で割ります。葉っぱの部分は要らないので取ってしまいます。
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そして、茎の外側を剥いでいきます。中の芯の部分は要りません。
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するすると皮を全部剥ぎ取れました。茎の根元の部分と先の部分をちゃんと分けています。
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剥ぎ取った茎の外側を乾かないように、シートに包んで置きます。
そして、板の上で、茎の緑の部分を石包丁(平たい石)で削いでいきます。
乾いてしまうとダメなので、水分をつけながらこそげとって、繊維の白い部分をとっていきます。
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とった繊維は向きを揃えて干していきます。
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手にとった繊維が見えるでしょうか?
この繊維をよって、糸を作っていきます。
これで布を織るのはまだまだ先になります。

昔の人たちも同じようにやっていたのでしょうか。
繊維を削ぎ取りながら、昔の人に思いをはせました。

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