静岡市お茶の学校第3回目がありました。
場所は茶市場と茶町周辺です。
この辺りはお茶に関わるお店、会社、団体、市場があります。
前回は茶農家さんで勉強しました。茶農家さんが作った荒茶を今度はお茶屋さんの茶匠が仕上げていきます。
この建物が北番町にある茶市場です。丸い屋根はお茶畑を型どったそうです。
ここでは、しずおか・茶のまちコンシェルの方のお話をお聞きし、拝見場(お茶を見て取引する所)で、取引実演を見ました。
静岡の取引は入札ではありません。相対(あいたい)と言われる交渉で決められます。取引成立は拍手三回で締められます。
静岡のお茶は合する(ブレンドする)ことによりお客様のニーズに応えていくことが大切なので、こういう決めごとになるのでしょう。
そのあとは、お茶のまちを散策し、実際にお茶屋さんの仕事場を見学しました。
前にも書きましたが、お茶屋さんの仕事は、荒茶から仕上げる作業があります。荒茶は摘んだ生葉を荒乾燥したものです。まだ葉も茎も混ざったままです。葉、茎、粉と仕分けていきます。そしてそのお茶に合ったように火入れしていきます。
そして、お客様のニーズや地域性や季節にあわせて、合組(ごうぐみ)すること、つまりブレンドすることが大きな仕事になります。
皆さんも深蒸し茶とか聞かれたことがあると思います。
里のお茶は旨味が多い深蒸しにあっています。そして、山のお茶は香りが良く浅蒸しに向いています。静岡県はどちらのお茶もあります。ブレンドすることにより、旨味が多く、香りが良いお茶が仕上がるのです。ブレンドする比率はお茶屋さん独自の
企業秘密なのでしょう。
お茶屋さんが載った「茶の町マップ」があります。各種情報が載っているので、散策するのに便利です。
これは、聖一国師(しょういちこくし)の碑です。聖一国師は鎌倉時代の高僧。現在の静岡市葵区栃沢生まれ。宋(中国)から持ち帰ったお茶の種 を足久保(葵区)に撒いたのが、静岡茶の祖と伝えられる人です。この人は博多、祇園山笠にも縁が深い人だそうです。静岡よりも博多の方がのメジャーなようです。
次回は「お茶の効能と入れ方実習」です。
いよいよ 実践です。楽しみですね。
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